福祉国家ノルウェーに留学中、病気になって病院に行ったらどんな感じだったかの記録です。
病気といっても、深刻なものではなく、蕁麻疹みたいなのがかゆすぎて止まらなくなって病院にいったら寄生虫だった話です(ツッコミどころが多いですがスルーしてください)
ちなみにイギリスで暮らしていたときにも医者にかかったことがあるのですが、これまたアホな記録でして、よろしければご覧ください。
ノルウェーのGP登録制度
イギリスともまあ似てるっちゃ似てるんですが、GP(Genreral Practice)制度をノルウェーでも導入しています。
これは(ものすごく雑に説明すると)国民ひとりひとりにかかりつけ医が決められていて、風邪だのなんだのとささいな病気はまずGPを通してくれというシステムです。
Norwegian ID Number(下記記事参照)を貰うと、自動的にノルウェーの保健省みたいなところHelse Norgから「お前のGPはこの医者だ」みたいなことが書かれた手紙が送られてきます。(イギリスみたいに自分で選べないところは悲しいっすね)
このGPですが年に2回まで変更することができますので、もし気が合わないお医者さんだったら変えましょう。
Norwegian ID Numberに関してはこちらの記事をご参照ください。
病院の予約の仕方
- Helsa.noにログインして、マイページを開きます。残念ながらすべてノルウェー語なので、事前に己のノルウェー語力を磨くか、グーグル翻訳で英語対応にするかしましょう。
- Bestill timeをクリックします。book an appointmentみたいな感じだと私は思っています。
- Få veiledning før timebestilling(予約前にガイダンス受ける)か gå direkte til bestilling(とにかく予約)の二択を迫られますが、私はせっかちなので「とにかく予約」をチョイス。
- ここで担当医の空いてる日が出るので選択するらしいですが、私はなぜかそれができない(病院に問い合わせろという画面になる)
- ということで、直接病院に電話します。(担当医がどこの病院に所属していてどの電話番号に電話すればいいかは、マイページで分かる。)
- 電話して予約をとります。私はこんな感じで話していました。
Hei, kan….du snakke Engelsk beklagere.(どうも、あの英語で話してもらえますかすんません。) Can I book an appointment to see Dr. ****?(ドクター***の予約できますか。) I have ***, so I’d like to talk to Dr. and get prescription if it’s necessary.(***な症状があって、ドクターに相談したいのと、必要であれば処方箋ほしいんで。) - 受付の人の提示する日時と交渉、予約完了です。
- 数分後にHelse norge経由で「〇月〇日何時~、ドクター***との予約取れました」みたいなメールがきます。基本、全てNorwegian ID Numberに関する情報は紐づけされているので。
- さらに2日前くらいに「まじで来いよ、用事があるなら事前に言えよ?無断キャンセルすんな(超訳)」みたな親切なリマインダーメールが来ます。
当日病院に行く
当日、予約した15分前くらいに病院に行きます。
元々ありえないほどの体の強さから病院とはかけ離れた生活を送っていたので、病院へは何を着ていけばいいのか困ったですが、失礼があっちゃいけないと思ったのと、聴診器とか使うのかなと思い、Yシャツを着ていきました。
結果的には、全然Tシャツでよかったなという感想です(聴診器とかなかった)
で、病院についたら受付に、自分の名と前予約した時間とドクターの名前を告げます。
OK座ってまっててーと軽い感じで言われ、椅子に座って待ちます。
名前を呼ばれたらドクターのいる部屋に入ります。
実際の診察はこんな感じ
軽く挨拶して、席につきます。
私は初診だったので出身国、ノルウェー滞在期間を聞かれました。
あとはスモールトークとして「大学生?何勉強してるの?」みたいなことですね。
その後「君はノルウェー語より英語のほうがいいかな?」と確認を取られ、速攻でOKします。
そして自分の症状を伝えます。
で、私はなぜ病院に来たかというと、1か月ほどまえから顔中に湿疹?ができてものすごく痒かったからです。
はじめは、どうせすぐ直る(肌もめちゃくちゃ強いから)と思って放っておいたのですが、いよいよ首、胸、腕、と広がりを見せ、職場の同僚からは「ベッドバグじゃね?やばくね?まじで病院いったほうがよくね?」と言われ、怖くなって予約をしたのでした。(私、バックパッカーまがいのことをしていたのでベッドバグの怖さはよく知っているのです)
医者はふんふん、と私の話を聞いたあと、どこに住んでいるかを聞いてきました。
私が住んでいる場所を伝えると、医者は近所の湖で泳いだことがあるか尋ねてきました。
もちろん、私はそこで泳いだことがありますし、なんなら6月後半~7月はよく湖のほとりでパーティーをしていました。
医者は「寄生虫ですね。Songsvann(湖の名前)で泳ぐとよくなるんですよ、皮膚炎」と言ってきました。
寄生虫!!!!パラサイト!!!!
まさかパラサイトだと思っていなかったので、思わず「パラサイト!!!!」と復唱してしまいました。
なんでもよく鳥に寄生しているウィルスで、湖など鳥も泳ぐところで人間が泳ぐと、アクシデンタリ―に感染することがあるそうです。
そういやカモと一緒に泳いだわ、湖で。
ただし、この寄生虫は人間の体内で生きることができないので、時間の経過とともに死んでしまうそうです。
自分が寄生虫の住処になったことが面白すぎて、寄生虫について根ほり葉ほり聞いてしまったのと、診察のはじめに私が「ノルウェー語チョットハナシマス、ベンキョウチョットシテマス」と言ったので、ドクターはノルウェー語の勉強にもなるよ、と私の症状についてのWebPageを教えてくれました。これです(ノルウェー語)
時間が解決するものなので、とりあえずかゆみ止めの薬を処方してもらって診察は終了しました。
診察後は、その場で医者に診療代をカードで払います。およそ20分で170クローネ(2000円くらい)でした。
ちなみに処方してくれた薬は20クローネ(250 円くらい)でした。
まあそんなこんなで人生何があるかわからないですね。
湖で泳ぐ時は、鳥と一緒に泳がないように注意しようとおもいました(絶対違う
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