イギリスといえばパブ文化。イギリス観光に来たならば、ビールにフィッシュアンドチップスにフットボール観戦に、とイギリスの文化が詰まったパブに行かないことには始まりません。
ということで今回は、パブの利用の仕方を英語付きで徹底解説します。

イギリスのパブ文化
パブは社交の場です。
ロンドンで生活していると、仕事終わりの1杯でもどうだと言ってパブに行きます。
金曜にもなると3時ごろから仕事が終わった(勝手に終わらせた)人たちが集まりはじめ、5時を過ぎると、店に入りきらずに店の外側におそろしいほどの人だかりができて、飲んだくれます。
3センチでも平たい場所があるとすぐそこにビールを置いて、その空間をパブ化するのが得意なイギリス人。
それがパブです。
また、パブでは(「パブ飯(めし)」と日本では言われているようですが)簡単な料理も提供してくれます。
ロンドン中心地であれば観光客向けに、フィッシュアンドチップスやらハンバーガーやら気の利いたものがメニューに並びますが、地元のガチなパブだとポテトチップスとナッツくらいしか食べるものがないようなところもあります。
これは、ヨーロッパの人にとって飲む店と食べる店は別、みたいな感覚があるからかなと勝手に思っています。
こちらの人は、酒だけをずっと飲んだりしています。
また、パブの入り口の上にはよく絵が描かれた看板が下がっています。その絵には、パブの店の名前のイラストが描かれています。例えばDublin Castleだったらお城の絵が描いてある、みたいな。
これはかつて識字率が低かったころ、庶民でも店の名前がわかるように、絵で看板を描いたからだと言われています。
看板を写真に収めて、訪れたパブをコレクションするのも楽しそうですよね。
さて、せっかくロンドンに来たのなら、ぜひともパブでビールを飲んでみましょう。

パブの入り方
1 店に入る
まずは店に入りましょう。
ちなみに、私が絶対の信頼をおくTime Out監修ロンドンのパブおすすめベスト57はこちら(英語記事ですが、店名をグーグルマップに入れておくと、便利ですよ!)
こういったロンドン観光お役立ち情報がてんこ盛りのTime Out Magazine入手の方法についてはこちら。
2 席を確保する
荷物を置いて席を確保します。しかし、荷物といってもカバンの置きっぱなしはだめです。
上着、新聞紙や雑誌、マフラー、帽子、などを置いて席を確保しましょう。
もし食事をすることが確定しているのであれば、この時点でテーブル席を絶対に確保しましょう。そして、テーブルには番号が書いてありますので、その番号を覚えます。これはあとで食べ物を頼むときに必要です。
飲み物しか飲まないのであれば、席の確保はしなくても構いません。立ち飲みもできますので。
3 カウンターに行って注文する
カウンターに行くとたくさんのビールサーバーが並んでいます。

パブは混んでいますので、なかなか自分の番が回ってきませんが、ここは根気よく待ちましょう。
そしてカウンターの人を見つめてアイコンタクトをとります、アイコンタクトに成功したら注文できます。
日本人はとにかく不愛想になりがちですので、必ず最初にHi,と言いましょう。
ビールを頼む場合
ビールサーバーの中から好きなものを選びましょう。
選んだら、ビールの種類とハーフパイントかワンパイントかを伝えます。(パブをはしごするのであればハーフパイントにして、色々な銘柄を試すのがオススメです)
Can I have [銘柄],one pint?([銘柄]をワンパイントいただけますか?)
もしくは、サーバーを指さして、
Can I have this one, half pint?(これ、ハーフパイントいただけます?)
ちなみに少しなら試飲させてくれますよ。
I wonder which is better [銘柄A] or [銘柄B]…can I try to drink [銘柄A]and [銘柄B]?
([銘柄A]と[銘柄B]どっちがいいかなあ…[銘柄A]と[銘柄B]試飲させていただけますか?)
食べ物を頼む場合
ほしいものと自分の席の番号を伝えます。
Can I have fish and chips?(フィッシュアンドチップスいただけますか?)
The table number is 35.(座席番号35です。)
あとで、席の番号に食べ物を運んできてくれます。
4 お会計をする
カウンターで注文したらその場で金を払います。
イギリスはカード社会なのでクレジットカードでさっさと払うのが好ましいです。
何度も言いますが日本人はとにかく不愛想になりがちなので、会計が終わったらきちんとお礼を言いましょう。
Thanks.(ありがと)
Cheers.(あんがとね)
くらいが場にふさわしいでしょう。
もちろんThank you very much.(どうもありがとう)と言っても構いません。
5 カンパーイ
お酒を楽しみましょう。
ちなみに乾杯は英語でCheers!です。
近くの席の人に話しかけてもいいかもしれません。私は、この前パブに入ったら最終的にオランダ人となぜかデンマークの話になって、最終的には Skål! (デンマーク語で乾杯!)と言って飲んだくれました。楽しかったです。
お酒が入ると人は社交的になります。
6 店を出る
楽しいひと時を過ごして店を出るとき、空いたグラスや皿はそのままで大丈夫です。
適当に店の人が下げてくれます。
逆に、入店したときに前の人が飲んでいったグラスがそのままになっていることもあります。
気にせず席につきましょう。そのうちお店の人が片づけに来ます。
以上、パブの入り方徹底解説でした。

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