コロナウィルスの最初の大学の影響については以前の日記で書きましたが(下記参照)、その後コロナウィルス対策から半年ほどたって新しいセメスターが始まりどんな風に大学院生活を送っているかの記録です。
コロナウィルス禍の授業
私の専攻では2つのタイプの授業形式が行われます。
- Zoomを使っての授業(完全デジタライズ化)
- フィジカルに教室で行う授業
Zoomを使っての授業
私の所属するデパートメントの多くの授業は引き続きZoomで行われます。
前セメスターでの経験もあって、教授も生徒もZoomには慣れてもはや通常と化しています。
アカデミックスタッフはインターナショナルな環境なので、結構母国に帰っていて自宅からZoomに参加してたりします。
生徒は全員ノルウェーにいます。ジョギング途中の森の中で授業に参加している人や(まじノルウェー人だよな、この森を愛するマイペースな感じ)、なぜか自分のアカウントでログインできずパートナーのアカウントでログインしてきて全然違う名前が表示されて周りをビビらせる人など、Zoomならではの(?)ハプニングもあります。
私は超ティピカルなZoomファッションで参加しています(上半身だけ着替えて、下半身はリラックスした格好)
教室で行う授業
1つだけ教室で行う授業があります。
ただしこれは少人数だからできることで、私のクラスは生徒10人、先生が1人です。
さらに通常3時間のところ2時間に短縮して行っています。可能な限り対面接触の機会を減らすってことで。
さらに大学建物内でもコロナ対策による制約があります。
まず、このセメスターの前にコロナ対策のオンライン講座の受講が義務付けられています。
これは「1メートルの距離を保て」とか「手はこうやって洗え」みたいなことが約30分レクチャーされる講座で、ノルウェー語と英語で提供されています。
私はテクニカルプロブレムで2回も受けさせられました。
授業で実際に教室に入る際には、まず入り口や廊下など至る所にハンドサニタイザー(日本語でなんて言ってる?アルコール消毒のなんか)が設置されており、手の消毒をします。
その後、備え付けのアルコールを含んだウェットティッシュ的なもので自分の使う机を拭きます。
授業後も再度、自分の使った机を拭きます。
そして建物から出る際に再度、ハンドサニタイザーで手を消毒して終了です。
レクチャーの最初には、先生からコロナに関する注意があり、
- 少しでも症状(咳、熱、その他なんでも)があれば授業に出てはいけない
- 授業は毎回録画しているので、安心して休め
- これは先生にも言えることで、先生に症状がでたら即Zoom授業に切り替わり、フィジカルな授業は行われなくなる
と言ってました。
授業の録画録音に関するプライバシーへの配慮
きっと多くのデパートメントがZoom等駆使しての授業になっていると思います。
特に私のデパートメントの特性で、録音に関する法に気を使う学問ということもあり、Zoomの授業では必ず初めに教授が「個人使用用途で今回の授業を録音したいが、画面上の君たちの顔や名前が録画されることは絶対にないので、録音していいかな」みたいな許可というかエクスキューズを入れてきます。
そしてこれは実は私たち生徒へのエクスキューズにもなっていたりします。
さすがにZoomの全動画を録画して「いえーいコレが授業だぜー」みたいにYouTubeに投稿するアホはいませんが、生徒どうしのプライバシーへの配慮にも気づかせてくれました。
図書館が通常営業しているありがたさ
3月や4月ごろは、図書館も休館したり短縮営業したりしていましたが、セメスター開始とともに図書館は通常どおりのオープン時間に戻りました。(平日朝8時から夜10時まで)
そして普通に本も借りられます。
これは学生にとって、非常にありがたいことです。
もちろん図書館内も徹底したインフェクション対策がとられており、ほぼフィジカルな授業と同じように、ハンドサニタイザーやらなにやら設置されており、1メートルの距離を保って行動しています。
何度でも言いますが、図書館で本が借りられるだけで学生にとっては本当にありがたいのです。
個々人の努力(意識づけや、実際に遂行する責任)のおかげです、ありがとう図書館と中の人。
そういえば怪我の功名、というかコロナ禍のアクシデンタリ―なグッドハプニングとしては、あの超高価で学生は絶対買えないのに読まずして論文はかけないOxford Hand Bookシリーズがほぼすべてオンライン公開(うちの大学図書館が契約?かなんかした)されて読めるようになったことですかね。(うちの大学に在学している者のみ)ありがたいー!
コロナウィルスのテストが無料で受けられる
大学内に専門のブース(プレハブ)を設置、希望者はコロナウィルスに感染したかどうかのテストを無料で受けることができます。
事前に電話で予約して、当日ドロップインするだけです。
ノルウェーの保健省みたいなところと学生生活を管理するSiOという団体の共同運航(なんていうか忘れた、これだと飛行機会社みたいだな)です。
私は鼻に棒突っ込むの痛そうで嫌だから、今のところ検査予定はないです(注射嫌い)
コロナ陽性者が出たら…(追記)
知人が、大学側から「コロナ感染者と接触した疑いがあるからすぐに自宅カランティーンせよ」とのお達しが来たと教えてくれました。
なんでもその友人の通う大学内のジムで、ひとり感染者がいたらしいです。(そのコロナ感染者も別のところで感染していたらしく、ジムは今のところ感染源ではないらしい)
どうしてすぐに感染者とせっしょくした可能性があるとわかって大学から連絡が来たかというと、大学内のあらゆるところが予約制になっていて「〇日の〇時~〇時までこの人物はここにいた」という記録ができあがる仕組みになっているからです(たしか14日前後で記録破棄)
デジタル予約ができないところは、少なくとも自分の名前と連絡先を記入させるように徹底されています。
それゆえ、万が一感染者が出たときに、二次感染が疑われる人を洗い出せるのです。
そういえば以前の記事で「コースをたくさん履修して毎日授業で埋もれてる人なんていません」みたいなことを書いたのですが(下記参照)、毎日授業で埋もれてる人、ここにいます(笑)
なんか今学期授業とりすぎて、やらためったら忙しいです。
また何か思いついたら追記します。(9月15日追記)
どうぞみなさん健康に気をつけてお過ごしください!
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